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「犬の歯磨き屋」の思い

ご挨拶と、長野県初出張スタイル犬の歯磨きのご紹介

まず、私の経歴を書きたいと思います。

私は長野県上伊那の警察犬訓練所で生まれました。

小さい頃からシェパードや柴犬、ミニチュアダックス等、たくさんの犬たちと生活してきました。

小学生の頃から家業を手伝い、高校卒業と同時に埼玉の警察犬訓練所で見習いとして犬の訓練を学びました。

実家に戻ってからも犬の訓練士として修行しながら、長野県嘱託警察犬指導手になりました。

相棒のシェパードたちと競技会に出たり、行方不明者の捜索に協力したり、

事件現場での犯人の追及など・・・何件もの依頼で警察や民間の方々に貢献してきました。

警察犬パブロ(シェパード)足跡追及が得意で、行方不明者の捜索で貢献し表彰されました。

警察犬パール(シェパード)と臭気選別が得意で、長野県嘱託警察犬訓練競技会では総合優勝を果たしました。

警察犬リキ(シェパード)は警戒の部で全国2席超実力派。テレビや雑誌等メディアにも出演しました。

それから数年が経ち、訓練の経験だけでは自分の出来る仕事に限界があると感じ、

一旦訓練業を休業し、トリミングの専門学校に入学しました。

専門学生として2年間、道場のような環境でトリミングの技術と社会勉強をさせていただきました。

専門学校卒業と同時に某ペットショップにトリマーの正社員として就職しました。

そこでトリマー業務、店舗管理生体管理を経験させていただき、最終的に店長まで任せていただきました。

ペットショップ退社後、この経験を基に、実家に戻りトリマー業と訓練業を再開しました。

この頃に、犬の口の汚れに注目し始め、独学で歯磨きをするようになりました。

麻酔なしで歯石除去をしている獣医さんお世話になっている獣医さん歯科衛生士さん保健所

犬の業界の恩師たくさんの犬たちに様々な意見や教えを乞い、少しずつ技術の腕を磨いてきました。

私にとって犬の歯磨きは、犬の訓練・しつけであり、必要最低限のお手入れだと考えています。

そして今日まで犬の歯磨き屋として活動しております。

犬たちと共に育ち、訓練士やトリミング、犬関係の仕事を通じて、様々な犬や飼い主に出会ってきました。

その経験を活かして、安心安全に愛犬の歯磨きをする技術を習得いたしました。

飼い主と愛犬が歯の汚れによる問題に悩まされる事なく、幸せに生活が出来るようになればと思っています。

私の犬の保定の仕方考え方なども色んな人に知ってもらえたら、

より犬への理解が深まることと信じて活動しています。

怖がらせない・暴れさせない、犬を安心させる保定の技術

何故、安心安全な歯磨き・・・なのかを説明します。

それは、犬が心から安心していられる保定の技術を何よりも追及したからです。

保定と言っても、物理的な保定だけでなく、精神的なアプローチも含まれています。

犬は意思の疎通が可能で、感情のあるとても奇妙な生き物です。

私は犬に触れる前に、それぞれの性格を見極め、信頼させながら犬に触ります。決して叱らず、褒め倒します。

決して嫌がる犬を無理やり力で押さえつけるようなことはしませんし、それは意に反する行為です。

初めて歯磨きをされる犬はそれ以前に、慣れない人に体を触られることは恐怖であり、混乱します。

普通の犬なら抵抗してあたりまえです、それが普通。

ドッグサロンでトリミングしている子なら他人に何かをされる事には慣れていますが、

人間でさえ歯医者さんが怖いのですから、かなりの繊細さを要求されます。

その子が今どんな精神状態なのか、どう触ったらどう気持ちが動くのか、

抵抗するとして、どれだけの抵抗か、どれだけ我慢が出来るか、ストレスになるかどうか、

どう声をかけるか、どのタイミングで褒めるか、その子はそれに対してどう応えてくれるのか…

全神経を集中させて、その犬の状態を見極めます。

その子が良い子に我慢出来る精神状態になってから、初めて"歯磨き"を始めます。

抵抗させたり、暴れさせることは、怪我につながるばかりか犬に悪い経験を残してしまいます。

もし犬が抵抗したり暴れたりするなら、それは犬のせいではなく”扱う人間が悪い”のです。

無事に歯磨きが終わり、褒められ、ご機嫌な気持ちですべてが終われば、それは良い経験となります。

犬にとって歯磨きを”良い経験で終わらせる”には、”保定が最も重要””褒める事が最大のご褒美”なります。

犬は本当に嬉しかったり褒められた事は一生忘れません。

飼い主は愛犬が良い子に歯磨きが出来たことに感動して、その感情を込めて褒める事が大切です。

結果として飼い主も愛犬のお手入れの方法と褒め方を学び、より良い関係が築けることに繋がります。

犬の歯石除去は、動物病院で全身麻酔が必要です。

歯石の蓄積により口腔内の状態が悪い場合、全身麻酔での歯石除去治療は避けられません。

犬の歯磨き時、治療が必要な場合はすぐに獣医に診てもらうように指導しています。

しかし、高齢犬や心臓疾患がある子は全身麻酔が難しい場合、何も処置されない事が多いです。

そうなると現在の法律や獣医療では適切な治療が不可能という事になってしまいます。

歯石で口腔内が酷くなる前に、愛犬のお口の健康は絶対死守する必要があります。​

飼い主には愛犬のことをもっと知って欲しい。

犬は一度、嫌だと「抵抗した経験」を絶対に忘れません。

例えば、爪切りでも、抵抗しているのに無理矢理やったり、何度も逃がしてはやり直したりするのは最もNGです。

それは、犬に抵抗させることを教え込んでいるのと同じです。

 

同時に、褒められたり、嬉しかったり、楽しかった経験も忘れずちゃんと覚えています。

最終的に”歯磨き”が犬にとって「良い経験」になることを念頭において欲しい。無理やりやるもんじゃないんです。

歯磨きをしていると、その犬が普段どんな犬なのかが見えてきます。

そこから見えたものを、飼い主に知ってもらい、

愛犬に対して、どんな気持ちで、どんな触り方で接して行けば良いのかをお伝えして、

お家で出来るケアのやり方もお教えします。飼い主にとっても、愛犬を見つめ直す良い機会となると信じております。

実際に目の前で私の歯磨きの様子をご覧になれば理解いただけるかもしれませんが、

ただ歯を綺麗にして終わり・・・ではありません。

犬や飼い主にとって良い経験になることで、絆が深まるお手伝いが出来ればと思い、犬の歯磨き屋をやっています。

 

警察犬の訓練やトリミング・ペットショップで働いてきて、今までたくさんの犬と飼い主と出会ってきました。

その中でたくさんの問題に気付き、歯磨きの必要性・歯石の危険性・犬の歯磨きから伝えられる事

もっと多くの方に知ってもらい、人と犬が今より幸せに暮らせる社会を作りたいと思いました。

私の歯磨きは、日本中探しても、私しか出来ない技術だと自信を持っています。

 

犬たちが歯磨きが終わって口臭もなくなれば、

また仔犬の時のように飼い主の顔を遠慮なくペロペロ出来るし、

飼い主も、改めて愛犬が大切だと感じると思います。

すべても飼い主が愛犬をもっと理解して、

すべての犬たちが歯石や歯周病で苦しむことなく、

健康に一生を送れるように、いつも願っています。

犬の歯磨き屋が気になる方は、是非一度お試しください。

 

愛犬のことをもっとよく知り、愛犬の歯と健康を一緒に守りましょう。

犬の歯磨き屋 高木誠斗

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